副腎機能の低下は気づかれない

 韓国の元大統領朴槿恵が逮捕拘留されているが、食べ物も喉に通らず酷く体調を壊しているという記事を読んだ。その中で副腎機能低下症といった病名があった。なるほどという気がしたが、普通の人にとって副腎などはあまり気に掛けることもない臓器である。


 副腎は腎臓に付随するピラミッド型の組織だが、生体の免疫の要とも云える副腎皮質ホルモンを製造分泌している。副腎皮質ホルモンはステロイドとも呼ばれるが、巷間ステロイドと云えば薬のことである。しかし、あれは合成ステロイド。本物は副腎で作られる自然物である。


 合成ステロイドはその服用を間違えると酷い副作用を伴うが、副腎が造るステロイドにはそういったことはない。生体内では自律神経を中心にステロイドの製造分泌を自然調整する能力がある。この能力が失われるとステロイド製造分泌の過不足が生じる。


 例えば、このステロイドの一種であるコルチゾールの調整が巧く行かないと、以下のような症状が現れると解説されている。


・ 不眠
・ 関節の炎症
・ アレルギー症状 
・ 低血糖症
・ 慢性疲労
・ イライラ
・ うつ病


 思えば、これらは加齢とともに多くの方が経験することになる症状である。朴槿恵元大統領の場合は極端なストレスが大きな原因かと考えられるが、一般の方の場合はやはり加齢に伴う症状と理解すべきである。こういった各症状に対して薬などで対応する人がほとんどであるが、根治に至ることはまずない。


 さて、副腎であるが、ここに至る血流は 心臓→大動脈→腎動脈→腎臓→副腎 となる。この流れに例外はない。副腎の機能はこの血流に支えられている。従って、加齢とともに血液が汚れ血流が悪くなると副腎の機能が低下するのは当然の帰結となる。


 血流というものは飽くまでも全身的なものである。血流障害が何らかの症状を招いているのであれば、症状を感じる部位だけの血流を良くすることで改善はあり得ない。飽くまでも全身の血流を良くする中でその部位の血流が改善され、結果的に症状が緩和されるという理屈になる。


 人体は各機能が有機的に結びついた全体で一つの血流システムで支えられている。何もしないとこの血流システムは加齢とともに悪くなり、その結果様々な体調不良や病気を生むことになる。そこを理解し予防的に全身の血流改善を毎日できるなら健康を維持する人生を送れるということになる。