流行りの酵素ダイエットを考える

 酵素ダイエットというものが流行っているらしい。命名からしていいように感じるが、いつもこの種の方法に出くわす度に思うことがある。

 酵素は人体が造る体内酵素があり、これは消化酵素と代謝酵素に分かれる。この体内酵素を造る力は加齢と共に当然落ちてくる。それを体外酵素、つまり食物酵素で補おうとするものである。

 従って、補うのが食物酵素ないしサプリメントであり、補われる物は日常の食事内容となる。日ごろの食生活が乱れているならまずはこちらを正さなければならない。

 食物酵素はいろいろな食品にあるが、特にアブラナ科の野菜に多い。大根、チンゲン菜、キャベツ、ブロッコリー、ケール、カリフラワー、芽キャベツ、ハクサイ、カブ、コマツナ、ワサビ、水菜などだ。

 だから、サプリメントの前にこういった自然の食材を日常の食事に組み込むことが優先と考えるべきだと思う。それでも足りないからサプリメントの出番になるわけだ。

 酵素ダイエットは悪いものではないだろうが、まずこの順序で考えるべきかと思う。


1) よく噛んで腹八分の習慣化
2) 玄米雑穀を主食にする
3) 旬の野菜を食べる

 
 これだけでもダイエット効果はあるはずであるが、これに加えて食物酵素を摂るならば酵素は熱によって分解されやすいということを知っておくべきだ。

 あまり加熱すると酵素の機能を果たせなくなる。大根の煮物やロールキャベツや針針鍋の水菜などに酵素を期待してはいけない。 

 大根は膾、キャベツは千切り、水菜はサラダというのが酵素に関する限りは最適な摂取法となる。ただし、そういった生食ばかりに傾くと体は冷えるので体を温める料理も加えなくてはいけない。

 ことほど左様に理屈を捏ねだすと切りがないのが分子栄養学的な見方である。縷々述べても結論がでない。こんなことは実際にはあまり役に立つものではないだろう。

 要は、昔から伝えられた一汁三菜などを大きな枠にして、旬の野菜を追いながら食べて行けばいいのである。玄米、味噌汁、根の物、豆類、芋類、海藻と考えればいい。

 なぜかと言えば、そうやって日本人は遥か昔から絶えることなくこの立派な社会を維持してきたのだから。

 そう思いませんか?